また、やる気が出ない、なんとなく体調が悪い、気分が沈む、眠れないなどの心身の不調を訴える人は、増加傾向にあり(厚生労働省:令和6年版 厚生労働白書)、自ら命を絶ってしまう、いたたまれないニュースもよく聞くようになってしまいました。
つまり、日本の大人は、前向きに働いてないし、幸せも感じていない、ということ。
(そんな親や家族を見ていたら、若い世代は希望を持てませんよね)
何が、大人たちをこんな状態にしたのでしょうか?
ワタシは、「自分を封印し続けた結果」ではないかと考えます。
同調圧力が働く縦社会の職場では、
意見したり、周りと違う行動をするなんて、怖くてできないですよね。
失敗しないように、ネガティブな評価を受けないように、ずっと気を張っていたりしませんか。
「こういう場所だから仕方ない」と、いろんなことを諦めていませんか。
疲れて家に帰れば、家事、子育て、介護などに追われて、心にたまったモヤモヤに向き合う時間なんてありませんよね。「迷惑だから」「言っても何も変わらないし」と、人に打ち明けることも諦めてしまっていませんか。
本当はこういうことができるんだけど…
本当はこういうことがやりたいんだけど…
本当はこう思ってるんだけど…
本当はこうだったらいいのに…
違和感はあれど、それを解消する術も向き合う余裕もないのではないでしょうか。
そういう「抑圧」状態が続くと、自分がわからなくなります。
自分の価値観、考え方がわからない、好きなモノにも心が動かない。「なんのために頑張るのか」目的もない。将来はお先真っ暗です。
抑圧のストレスは、心身の不調やメンタル崩壊を引き起こすだけでなく、怒り、ねたみ、憎しみのようなネガティブな感情に変わって外へ向くこともあります。自傷行為や誹謗中傷、暴力、ハラスメント、良く見せようと事実を誇張したり、迷惑行為に走ったり…という事象の根本的な原因は、そういうところにあるかもしれません。
だからこそ、
ありのままの自分を大事にできる、認めてもらえる場が必要だと思うのです。
自分のための時間や居場所は、わがままなんかじゃありません。
自分らしくいるために欠かせない「栄養素」です。
職場にないなら、職場以外に
家で無理なら、家と同じように居心地のいい場所に
本来の自分がそのまま活きる*居場所を作りましょう。
(*活きる…イキイキできる、好きなことを人のために活かせる)
あなたの好きなこと、スキル、これまでの経験、積んできた想い、価値観、全てがリソースになります。
「そんなの無理だ」と道を閉ざしているのは、実は自分。
自分らしさを発揮するチャンスは作れます。道がないなら作ればいいんです。
仕事をやめたり、資格を取りに行ったり、今の日常を大きく変える決断はいりません。
「本当はどうありたい?」を自分に聞いてみることから始めましょう。